5月の出会い

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早いもので、もう5月も終わろうとしています。

5月は出会い満載の月でした。

その一つが「カタクリの花」との出会い・・・

広島県との県境に近い島根県の「船通山」は
5月になると山頂にカタクリの花が群生することで有名です。

その素晴らしさを自慢するお客様に刺激され登山決行!!

着替えと雨具の用意だけして来るように云われ、
その通りに軽装で出かけてみると・・・

誘ってくれた御夫婦も同行する若者もしっかり山登りの服装で
そこに加わる私は異邦人?!

行き交う人々も皆さん全身山の装備で自分が恥ずかしくなりました(^^)

それでもめげずにお借りしたストックで山頂めざし登ること1時間半・・・

よく晴れた日の光を浴び、そこここに咲く山野草に和みながら森林浴で、
その行程はちっとも苦になりませんでした。

そして1140メートルの山頂には、沢山の薄紫色のカタクリの花が
ようこそ~と両手を広げて出迎えてくれて、疲れも吹っ飛びました(^^)


「カタクリ」を繙くと
  雪解けの林に咲く高貴な花。
  雪国などでは群生が見られる。
  生長して花をつけるようになるまでに何年もかかる。
  名前の由来は、の万葉時代の「かたかご」という呼び名にある
  といわれるが、意味は不明。
  昔は茎から片栗粉がつくられた。

とあります。

今のように群生するまでには長い年月がかかったことを知ると
改めてその花たちが愛おしくなります。

同行の皆さんのお蔭で、頂上で食べたおにぎりと
お湯を沸かして作ってくれたカップ麺の美味しかったこと(^^)v

更に緋毛氈を敷き厳かに始まった野点には感動!!

青空のもと、山頂で戴くお抹茶はまた格別でした!!

下山は早く、Ⅰ時間で戻り、麓の温泉で汗を流し
充実した1日を過ごさせて貰いました(^^)v


もう一つの出会いは「古代出雲博物館」の
特別展 滋賀県立琵琶湖文化館が守り伝える美
  「近江巡礼 祈りの至宝展」

近江まではなかなか行けないので、出雲にいらしているのならばと
勇んで出かけた甲斐がありました。

東南時の「地蔵菩薩立像」(重要文化財)に魅了されてしまいました。

写真で見るよりずっと美しいお顔に、暫し佇み見惚れていました。

お客様との新たな出会いもありましたが、
それはまた次回に・・・

暑さが厳しくなりました。
皆さんどうぞお元気で、6月をお迎えください。

「虫の知らせ」

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その日、店の後片付けを終え、外看板を取り外しに出ると
枯葉が玄関先に誰かが寄せ集めたと思われるくらいに積もっていて、
いつもならそのままにして、また明日の朝・・・と帰るのですが、
その日はなぜかゴミ袋を持ち出し、せっせと拾い集めていました。

するとそこに一台のワゴン車が、私を轢きそうな勢いで近づき止まりました。

しゃがんで落ち葉拾いをしていた私は驚いて、下からその車を見上げました。

すると、運手席でニコニコしながら私に手を振る女性がいます。

そこにいるのは、少し前にメールを送った福岡に居るはずの花織ちゃんです!!

一瞬、何が何だか状況がつかめずキョトンとしている私に、車から降りて来た
花織ちゃんは、私の驚きに大満足の様子!!  や ら れ た(笑)

その日の朝、郵便受けに花織ちゃんからの転居をお知らせるハガキが届いて
大阪に居た花織ちゃんが、福岡に引っ越していたことを知り、
びっくりしてメールを送信していたのです。

それを福岡に送信したと思っている私でしたが、
そのメールを花織ちゃんは米子で受け取っていたのでした!

阪神タイガースの大ファンの彼女が米子球場の対広島戦に
帰って来ないわけがありません!!

米子で私のメールを受け取った花織ちゃんは、
これは返信するより行った方がいい!!   と思いまだ間に合う!!
と、車を走らせたのだそうです。

その日落ち葉拾いをしないで帰っていたら
花織ちゃんとは入れ違いで会えないところでした(笑)

相変わらず元気印の花織ちゃんと玄関先で立ち話をして
春の日が暮れて行きました(^^)v

なにか「虫の知らせ」があったのですね(^^)

ご主人の転勤で、あちこちお引っ越しはとても大変なことかもしれませんが
ずっとここに居る私にしてみれば、あちこち行けるのが羨ましい限りです!!

大阪に友達が出来たのに・・・と少し不満気でしたが
きっとまた福岡でもすぐにお友達が出来ること間違いなし!!

福岡での生活を愉しんでくださいませ(^^)/

こどもの日

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それは大型連休中の「こどもの日」のことでした。

二十歳前後の女の子と男の子を連れたお父さんとお母さん
という四人の家族がおみえになりました。

「セット」を4つ というご注文を戴きました。

丁度私が今月のセットのメインである「ラタトゥイユ」を
せっせと作っているところで、あと少し煮込むという段階に
辿り着いたところでした。

あと10分は煮込みたいところでしたので、少し時間を戴きたい
ということを申し上げると「いいですよ、少しゆっくりさせて
戴こうと思って来ましたので、どうぞゆっくりご準備下さい」
とお母さんがにこやかに仰いました。

4人分のセットを一人で作るのは結構大変なのですが、
ゆっくりしたい という言葉に救われ、私のペースで
仕事をさせて戴きました。

最後のデザートまでゆっくりと愉しんで戴いた後
お会計の時、私と同年代のお母さんがこう仰いました。

  ずっと昔、友人にここへ連れて来てもらいました。
  でもその頃はまだ子供が小さく、子育てに懸命な時期でした。
  いつか子供が大きくなった時、家族でここへ来たいとずっと思い続け
  そして今日「こどもの日」なので、子供たちの希望するところへ
  連れて行こうと思い「どこに行きたい?!」と訊いたら
  「静かなところで、ゆっくりのんびりしたい」と言われ、
  「そうだ!!吹野へ行こう!!!」と思い立ち連れて来ました。
  やっと来られました!!
 
   本当にゆっくりさせて戴きました。

  凄く美味しかったし、お店の雰囲気も気に入ったみたいで、
  娘は今度は一人で来たい!! と言っています(笑)

と仰り、娘さんは少し店内を奥の方まで観てお帰りになりました。

娘さんがまたいつか、ひとりで来て下さり、またそのあと
お友達を誘って来て下さるリピーターになって下さると嬉しいですね。

この頃賑やかな場所を好む子供たちが多い中「静かなところ」を
望んでくれる子供たちがいるということがとても嬉しかったですね(^^)

そのご家族がお帰りになった後も、その日は同じような年代の親子さんが
多く、連休中で「一番忙しい日」になりました。

皆さんはどんな連休を過ごされましたか?!

 

 

笑う猫

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久しぶりの更新です!!

気付けば四月も終わりに近づき大型連休に突入しているではありりませんか!!

月日の経つのは何と早いものです!!!

今日のご報告は先日行ってきました「与勇輝さんの人形展」

今にも声を発し、動き出しそうな子供たちの仕草や表情に
ひとつひとつ釘づけになりながらガラスケースを覗き込ました。

時々ガラスケースに顔を近づけすぎてついたであろうと思われる
硝子の汚れを見つけては、クスッと笑ってしまうこともしばしばでした。

昭和の情景を満喫した後、ぶらぶらと街を散策していると
どこからか楽しくてたまらないというような笑い声が聞こえてきました。

その声の主は、なんと、猫 でした!!

ぬいぐるみの猫が笑いながら転げまわっているのです!!

その様子があまりにも可笑しくて、ついついつられてこちらも笑ってしまいます。
もちろん笑い声は録音されたもので、背中を触ると反応して笑い出すのですが、
その笑い方が半端なく可笑しくて堪らないというような声で凄いんです!!

そのメイドインチャイナの猫・・・購入しちゃいました(笑)

今では背中を触れるだけではなくお腹やシッポに触っても笑います。

時には私たちの笑い声に反応して、触らなくても笑い出したりします。

まだ我が家に来て間もないのに既にアイドルの座に君臨しており、
「アンディ」と名づけました。

与勇輝さんの人形の中のイケメンの男の子の名前を拝借しました。

当分アンディのお蔭で我が家は笑いの絶えない家になりそうです(^^)V

 

「まいにちまいにち」

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私たちは、日々の生活の中で
毎日毎日同じことを繰り返している・・・

そんなことを ふと 思うことがありませんか?!

今年1月に開催した『書で遊ぼ!!』展に
ひらがなで「まいにちまいにち」と書かれた作品がありました。

それは丁度私の目の前に飾られていたこともあり
その開催期間中、私はその文字を「まいにちまいにち」眺めていました。

それが今もずっと目に浮かぶのです・・・

「まいにちまいにち」は、横長の半紙左上から まい と、
縦に書かれた後徐々に右へ横書きに変換していました。

にち から続く文字は少し間隔が狭まり重なって
読みづらいところもあり、
何と書いてあるのか読めず聞く人も多かった作品でした。

「まいにちまいにち」ご飯を作る

「まいにちまいにち」洗濯をする

「まいにちまいにち」掃除をする

「まいにちまいにち」仕事に行く

「まいにちまいにち」学校に通う

「まいにちまいにち」介護をする

私たちの日常の中で繰り返される「まいにち」はまだまだ沢山あります。

この文字を書いた方は私と同年代の男性です。
この方にとっての「まいにち」は「リハビリ」だったのではないでしょうか
「まいにちまいにち」は口癖だったそうです。

まだ若かりし働き盛りの時、仕事現場の事故で
ある日突然、体の自由を奪われてしまわれたのでした。

それからの何十年を支え続けて来られたのが奥様でした。

奥様は展示会の開催中殆ど毎日のようにいらしていました。
その時話して下さったことを、ここに綴っています。

とても小柄なその奥様の、どこにそんな底力があるのかと、
驚きながらお話を伺いましたが、
3人の子供を育てながら懸命にご主人の介護を続けられ、
そして子供が巣立った後、ご主人を車椅子に乗せ車を運転し
日本一周の旅に出たと仰るのです!!

それはまだご主人が事故に合われる前の夫婦の約束だったそうです。
「定年退職したら二人で日本を一周しようね!!」と・・・

その約束をずっと忘れないでいた奥様は、迷わずそれを決行されたのです。

それはそれは大変な旅だったと思います。
でも奥様は大変だったとは、ひと言も仰いませんでした。

ただ行く先々の観光施設のすべてに車椅子で入れるというわけではなく
一番設備が整っているのが「美術館」だったそうです。

「お蔭で全国の美術館を巡ることが出来ました」と笑いながら
その美術館巡りが今役に立っている、と仰るのはご主人の「書」の
表装を全部奥様が担当していらっしゃるからです。

「まいにちまいにち」には、電車の切り抜きが施されていました。
電車も「まいにちまいにち」走っている・・・という発想からだとか(笑)

「ビートルズがすきだぞ」 には雑誌の写真をコピーしたカラフルな
その文字にぴったりの配色が施されており、「竹」も「たいよう」も
それぞれに、その文字を引き立たせる表装が施されていました。

事故直後、もうご主人の意識は戻らないかもしれない・・・
とお医者様から告げられたと伺いました。
が、ここまで快復され、筆を持つことが出来るようになられたのは
偏に奥様の献身的な介護と祈り があったからなのではないだろうか・・・

私も「まいにちまいにち」珈琲を淹れ、ケーキを作り
掃除をして花を飾り、「まいにちまいにち」を繰り返している、
だからあの「まいにちまいにち」の文字を日々思い浮かべるのではないだろうか

自分を励ますために(笑)・・・

そして今日も心の中で呟く・・・「まいにちまいにち」と・・・

「まいにちまいにち」ただひたすら 皆様のお越しをお待ちしています。