「大倉陶園」

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大変ご無沙汰を致しました。
9月も残り少なくなり、日中はまだ暑さを感じますが、
朝夕はすっかり秋・・・という涼しい風が吹くようになりましたね(^^)
皆さん元気にお過ごしでしょうか?!
夏の暑さ知らずの釧路のサッチャンからは10月に鳥取へ来る(じぇじぇ)
という便りが届き、何十年ぶり?の再会を愉しみにしているところです。

さて久々のブログ更新は「陶器展」のご案内となりました。

日本の最高級の洋食器と賞される「大倉陶園」のコーヒーカップを
珈琲屋吹野にて展示販売という企画です。

「大倉陶園」は、1919年(大正8年)の創業以来、
大倉孫兵衛、和親父子の精神にそって一貫して美術的評価の高い
磁器を作り続け、皇室御用達を始め諸外国より"セーブルのブルー
オークラのホワイト"と賞賛され、色の白さ磁器質の硬さ、
肌のなめらかさは他の追随を許さず、日本における
最高級の洋食器メーカーという高い評価をえています。

その美術工芸品と呼ぶに相応しい伝統技術による絵付、
そして器の形もとても扱いやすく、私も大好きなカップです。
何より誇れるのは金飾が何年使い続けても剥がれないことです。
これは世界のどこのメーカーも真似のできない技術であると
いわれています。

この大倉陶園のコーヒーカップの中から
比較的お求めやすい価格のものを十数点選び
珈琲屋吹野にて展示販売をさせて戴くことになりました。

是非この機会に、大倉陶園のカップをご覧戴き
ご家庭でもご愛用戴ければと思います。

展示品以外にも「カタログ」の中からご希望のものがありましたら
お取り寄せすることも出来ますので、どうぞお出かけ下さい。

期間は10月1日(火)~16日(水)です

皆様のお越しをお待ちしています

 

風は秋色

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久しぶりの更新です。
あまりの暑さに思考回路が停止し、物語を綴れなくなっていました(笑)
皆さんはいかがでしたか?!
お元気でしたでしょうか?!

数日前から漸く秋の気配が感じられるようになり、
近況をお知らせするべくパソコンを開きました。

この夏も、色々な愉しいことや懐かしい人に会えました。
5年ぶり(?)の京子さんは千葉在住。
お父様の転勤で高校まで米子で過ごし、私との接点は中学校。
彼女は1学年下でした。
部活が同じ?とか、家が近所?というわけでもない不思議な縁ですが、
卒業して40年以上経つというのに未だに懐かしい交流が続いています。

5年毎の高校の同窓会で米子へ帰って来ると、まるで実家のように
珈琲屋吹野を訪れてくれます。
そう、彼女には米子へ帰って来ても帰るべき実家は米子には無いのです!!

幼馴染と隠岐の島や大山を満喫し、愉しい夏休みを過ごした笑顔は
とても爽やかで、リフレッシュして元気に千葉へ帰って行きました。
「千の葉パイ」御馳走様でした、美味しかったです!!


そして、神戸の尚ちゃん・・・
鳥大を卒業して故郷に帰り、お医者さんになってお嫁さんになって
何度となく訪れてくれていましたが、今年は久しぶりの再会になりました。
実は2年前に来てくれていたのに、吹野臨時休業の為に会えなかった・・・
という事実が判明!!

2年前、吹野の30周年をこのブログで知り、駆けつけてくれたとか・・・
なのにお休みしていて本当にごめんなさい!!
これは近所にある「葡萄屋」さんからの情報と一致した出来事なのですが、
2年前「どうして吹野は休んでいるのか?」と葡萄屋さんを訊ねてきた人が
いたと聞き、とても残念そうに帰られましたよ、と教えられたのですが、
どこの誰かさっぱりわからず、2年が過ぎていました。
2年ぶりにやっとその「謎の人」が尚ちゃんだとわかってスッキリ!!

卒業してもう何年も経つのに未だに米子を故郷のように大切に想ってくれていて
とてもとても嬉しいです!!

それから中学一年生のファンも出来ました!!
「昭和」が大好きという男の子でした。
吹野には昭和の香りがすると感じてくれたようです(笑)

吹野大好き!!な小学生、タイガくんも、夏休み中に
お母さんと来てくれました。
タイガ は 「大雅」と書くと教えてくれました。

若いお客様が増えることはとてもありがたいことであります。
これからの吹野を支えてくれる若手に大いに期待しているのであります(笑)

8月も終わりに近づきました。
空には鰯雲、風は秋色・・・
涼しい秋がすぐそこまでやって来ています。
もう少し、この暑さに耐えましょうぞ!!
 

 

「お達者落語会」

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毎日暑い日が続いていますが
みなさんお元気ですか?!
年々記録を更新する気温を見ているだけで
全身から汗が噴き出すような気がしませんか(笑)

そんな暑さを吹き飛ばさんと、先日南部町という所で
「お達者落語会」が開催されると聞き出かけて来ました。

嘗て当店にて開催しておりました「紫陽花寄席」に
ご出演下さっていた春雨や落雷師匠のライフワークが
この落語会で全国を飛び回って開催されています。

昨年6月に真打に昇進なさった師匠の落語を
久々に聴きたくて最前列の席を陣取り齧り付きで
大笑いをして来ました。

「紫陽花寄席」の時より更に腕をあげられ
それはそれは堂々とした真打ちの見事な高座に
拍手喝采をおくりました。
勿論南部町の皆さんの笑い声も大きく伝わってきました。

この「お達者落語会」はこの落語の後のお楽しみがあります。
それは、元々整形外科のお医者様だった師匠の経歴を
活かした健康についてのお話があるのです。
今回私はそれを何より楽しみに出かけたのですが、
行った甲斐がありました!!

師匠は落語の時よりこのお話の時の方が
生き生きしていらっしゃいましたよ(笑)

お話の内容は笑いと健康の関わりについてです。
人は皆体内に癌細胞を持っているのだそうです。
それが病いの核となる癌細胞にならないように
戦ってくれるのがNK細胞というものだそうです。
これもまた誰もが体内に持っている細胞なのです。
そのNK細胞が笑うことで活発になるというのです!!

これは医学実験で立証されていることだそうです。

そういうお話を師匠は面白おかしくお年寄りにも
解りやすいように楽しく語られました。

もしも1日何にも楽しいことが無かったという日でも
嘘笑いでもいいから1日3回はワッハッハッと笑って下さい
そう言うと師匠は自ら大きな笑い声を発し、
ハイタッチをしながら場内を走り回られました!!

とても元気な師匠に笑いと元気を戴き
本当に愉しいひと時を南部町のみなさんと共有しました。

最後に楽屋訪問をさせて戴き師匠の大好きな
珈琲をお届けすることも出来、3年ぶりの再会も
果たすことが出来ました。

いつかこの企画できたらいいな~なんて思いながら

皆さんも毎日大いに笑ってNK細胞をどんどん増やし
癌細胞をやっつけちゃって下さいね(^^)v

七夕

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もうすぐ七夕ですが、
皆さんは七夕に纏わるお話をご存じでしょうか?!

旧暦7月7日に織姫と彦星が年に一度だけ会えるという伝説は
中国漢の時代につくられたものだそうです。
その中国のもとの話はこうです。

 天帝の娘織姫は機織りが得意な優しい娘でしたが、
 ある時牽牛(牛飼い)に会って一目惚れ。
 それからというもは機は織らず、父である天帝にも
 冷たく振る舞うようになりました。そこで
 怒った天帝は天の川を隔てて二人を住まわせ7月7日だけは
 会うことを許しました。

 すると7月7日、どこからともなく何百何千もの鵲(かささぎ)が
 集まって天の川に橋を架けました。
 ふたりはその上を歩いて会うことが出来ました。

 毎年この季節に鵲の羽が抜け落ちるのは、
 ふたりが鵲の背を踏みつけるからだといわれています。

皆さんはこの鵲の話ご存知でしたか?!
私は知らなかったのでちょっと得した気分です(^^)V

この話が奈良時代に日本に伝わり、日本に古くからあった
棚機津女(毎年7月7日に水辺で神の降臨を待つという巫女)の
伝説と結びつき、七夕を「たなばた」と呼ぶようになったそうです。

「七夕」は「棚機」から、というのも初めて知りました。

この年になっても、知らないことはまだまだあるものです。じぇじぇ!!

一年に一度しか会えない・・・
子供の頃の一年は永かったけど、今は一年がとっても早いです!!
短冊に願い事を書いていた頃は織姫と彦星をかわいそうだと
思ったでしょうが、今は7月7日は二人にとってとっても愉しみで
待ち遠しい素敵な日・・・なんて思えるのは私だけでしょうか?!


七夕といえば笹飾りがつきもの。
笹は、そこに「たなばたさま」が降りてくるための「依代」でした。
笹につける様々な飾りにもいわれがあるようです。

幼い頃に短冊に願い事を書いたこと、皆さんも幾度かあることと思います。
では、その短冊にどんな願い事を書いたか記憶にありますか?!
わたくし、全く憶えておりません!!
今、そっと戻って、どんな願いを書いているのか覗いてみたいです(^^)

ところで星(牽牛はわし座のアルタイル、織女はこと座のベガ)が
年に一度くっ付きまた離れるなんてことがあるのでしょうか?!
(おっと今度は天体観測ですよ)

もちろんそんなことはありません。
しかし、星が衝突して大爆発を起こし新しい星の材料となることは
よくあります。
人間の一生とは時間のスケールが全く異なりますが、
宇宙も生きていて、変化を続けているのです。

さて皆さん、珈琲屋吹野へは、「年に一度」ではなく、
何度となくお運びくださるようお願い申し上げまする(笑)

居場所

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「ここが一番落ち着くんですよ」
とその人は笑いながら仰います。

五十代の頃からずっと来て下さっているご婦人です。
大山の麓にお住まいです。
ご両親を看取り、一人暮らしになられて何年になるでしょうか。
今は目尻に静かに過ぎた年輪を感じる七十代になられました。

その人が、ひとりで家に居ても落ち着かないと仰るのです。
一人で暮らすには広すぎる家にポツンと一人で居ても
なんだか落ち着かなくて、新聞もゆっくり読めないんですよ と・・・

「ここだとゆっくり本や新聞が読めるんですよ」と
新聞を開いていらっしゃるその横顔を見ていると
広い家の中でひとり食事をしていらっしゃる
淋しげな姿が浮かびます・・・

週に一度の通院の帰りにここへ来るのが唯一の楽しみと云って下さる。

私が吹野の存在価値を感じさせて戴く瞬間です。
嬉しいですね。

埼玉から鳥取大学へ来ている医学生の憩いの場も吹野だと云います。
自室で勉強するよりここの方が落ち着き集中できると云ってくれます。

お客様の話し声も全く気にならないと云います。
お客様の方が彼の勉強の邪魔になるのではと気にかけて下さいますが
かえってそういう音があった方がいいと彼の弁です。

この頃は、勉強より私と話をするのが息抜きになるようで
よく話をするようになりました。

「吹野に通えるのも、あと一年半しかないんです」
と、残り少ない日々を惜しむように
近づく卒業と就職について語ることが多くなりました。

そんなふうに、吹野を心の拠り所にしてくれている人がいる
というしあわせをしみじみ感じています。

そんな折、Kさんが東京で働く娘ろくちゃんからのメールを
見て!!と差し出しました。

受け取り文字を追うと、夏休みに米子に帰るけど、
吹野の休みの日と重ならないように帰りたいから
吹野の臨時休業あれば確認して連絡してほしいという内容でした。

そんなポジションに吹野を置いて戴き感激です!!

本当に「珈琲屋吹野」は「しあわせもの」です。

もう少し、頑張ってみようかな