まりちゃんが、ホントに、東京から飛行機で珈琲屋吹野のお手伝いにやって来た~!!
まりちゃんから突然電話があったのは13年前
まりちゃんは私の珈琲の師匠のお友達だと自己紹介した
その年、師匠がこの世を去った
珈琲屋を廃業した師匠に、ずっと吹野の珈琲豆を送っていて、師匠はそれを知人に振る舞うことが楽しみだった
みんな「美味しい~」と言ってくれると嬉しそうに語っていたのを思い出す
まりちゃんは、その中のひとりだったようだ
師匠が居なくなり、珈琲が届かなくなり、他の珈琲を試してみるものの、やっぱりあの珈琲が飲みたい~と面識もない私に思いきって電話をくれたのだった
それから、定期的に珈琲豆の注文を戴くようになり、米子が大雪だとか日本一暑い、だとか、全国的なニュースになる度に、心配のメールをくれたり、何処かへ出掛けた時はお土産を送ってくれたりというお付き合いが始まり、いつの頃からか、米子に行きたい~とずっと言い続けていて、それがやっと実現した!!
10数年、年齢も身長、体重も知らぬまま、声とメールだけの付き合いだったから初対面なのに、初めてという気がしないね!というのがお互いの感想(笑)
カウンターに座り、少しお喋りをしていると、お客様がご来店
すると、まりちゃんは自然に「いらっしゃいませ~」と満面の笑みで言い立ち上がる
米子への来訪目的は観光ではなく、珈琲屋吹野を手伝うこと、と豪語していたが、本当だった
直ぐに席を立ち、お冷やを人数分入れると客席に運び、笑顔で注文を伺い、もう何年もそうしているかのように、吹野のスタッフに染まっていた(笑)
「ずっとここに来たくて、今日東京から飛行機で来ました~」と自己紹介するとお客様たちもビックリ!!
その持ち前の人懐っこさでお客様とも溶け込み、温かい雰囲気に包まれた
その日は近くのホテルに泊まり、翌日も「いらっしゃいませ~」と吹野のスタッフを勤め、沢山のお客様とお友達になってしまった
ここのお客様は、みんな好い人ばっかり、と言ってくれたのは誇らしく嬉しかった
3日目は吹野の定休日
足立美術館と水木しげるロードを案内した
奇しくも亡くなった師匠を案内した場所と同じになった
師匠は天国からこの二人が一緒に居るのを、どんな想いで眺めているだろう
あなたが繋いだ「ご縁」ですよ
まりちゃんは私より6歳若くて良く笑う天真爛漫な素敵な女性でした
また来ます!!
と笑顔で機上の人となり東京へと帰って行きました
天国の師匠、佳き出会い、佳き友をありがとう