日御碕灯台

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北緯 35度26分02秒
東経 132度37分45秒

光度 48万カンデラ

光達距離 21.0海里

高さ 地上から灯火まで  39メートル
   水面上から灯火まで 63メートル


これは明治36年4月1日に初点灯された日御碕灯台です。

出雲大社から国引きで知られる稲佐の浜を過ぎ更に北へと
海沿いに車で15分走ると岬の突端に真っ白な美しい灯台が姿を現します。

子供のころ訪れたことはあると思うのだけれど
あまり記憶に残っていないこの灯台を改めて見てみたくなり
先日行って来たのですが「東洋一」と言われるのは御尤もと!!
凛としたその姿に思わず息をのみました。

84歳にして無謀にも、その天辺に登りたいという母と
高所恐怖症で尻込みする姉と三人で
630段の螺旋階段を登って来ましたよ(^^)v

上からの眺めも爽快!!、勿論姉は展望デッキには出ず、
母は恐る恐る出て感嘆の声をあげていました。

その日本一高い灯台が間近に見える岬の突端に
『出雲ひのみさきの宿ふじ』があります。

全室オーシャンブューという触れ込みに誘われ宿泊したのですが、
食事も地元の漁師さんたちの新鮮な魚介類や和牛、野菜も米も
みんな地産地消で、とても美味しいのです!!

更にお奨めなのが「展望風呂」です(^^)v
岬の突端の突き出した岩の上に露天風呂があると想像してください!!
目の前180度は日本海、そこから吹く風の心地よいこと(^^)
海猫の産卵、繁殖地として名高い経島から飛んでくる海猫の声を
聞きながら、ゆったりとお湯に浸かりのんびりさせてもらいました。

お客様とそんな話をしていると、その日初めていらしたお客様が
「突然すいませんが・・・」とお声をかけて来られました。

福岡から気ままな旅に出掛けて来たという御夫婦でした。

今話していた宿に今夜泊まりたいから、紹介してくださいと!!

勿論喜んでご紹介したのですが、生憎満室・・・
それではと、もう一軒のお奨め湯の川温泉の「草庵」を
紹介したのですが、こちらも残念ながら満室・・・

そう、今島根県は出雲大社の60年ぶりの大遷宮に湧き
全国から観光客が押し寄せているのです。

「私たち、いつもこんな行き当たりばったりの旅ですから仕方ないです」
とこんなことには慣れっこだと笑っていらっしゃるお二人のためにと
やっと空いている宿を探し出し愉しい旅を続けて下さいと送り出し
ほっとしました。

お二人も明日は目的地の出雲大社へお参りとのことでした(^^)

また今度いらした時は日御碕の宿にお泊り戴き
すぐそばの日御碕神社にもお参りして戴きたいものです。
天照大御神と素戔嗚尊の二神が祀られる由緒ある神社です。

福岡からのお客様、奥様の方はその日二度目のご来店でした(笑)
お昼に一人で、ニコニコ顔で入って来られ私も初めてのお客様なのに
ずっと以前から知っている人と錯覚するほどでした。

「お昼に来た時、すっごくいい店を見つけた!!と思って嬉しくて
ニコニコしていたんです。私旅に出て素敵なお店見つけるの得意なんです」
と仰り、自宅近くにあったら私毎日来るわ!!と二度目に来られた夕刻に
とても嬉しそうに話して下さいました。

最悪宿が無いときは車の中で寝たこともあると愉しそうに仰るお二人。
これからもご主人との気まま旅、楽しんで戴きたいですね(^^)

 

 


 

慌てん坊

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その日の朝の準備に新聞をホッチキスで閉じる作業をしていると、
入口に人の気配がしたので、いつものご常連の方かと顔を向けると、
そうではなく若い男の子が二人入って来ました。

私が「いらっしゃいませ」と声をかけると先に入って来た方の男の子が
人懐っこい感じで左手でピースサインをするのです。
親しい人なのかもしれないが思い出せない・・・誰なのかわかりません。
取り敢えず「どうぞ」と笑顔で誤魔化し、コップに水を注ぎながら
思考回路を巡らせますが誰だかわかりません。
そこで、ハタと気付きました!!
あれはピースサインではなく「二人です」という意味のサインだったことに!!

気付くともう可笑しくてひとり吹き出していました。

勘違いとは面白いものですね(笑)

でも実は、全く知らない人ではないことがお会計の時にわかりました(笑)

これが一つ目の笑い話・・・

その日もう一つ笑い話がありました。

閉店後近くのスーパーへ電池を買いに出かけた時のことです。

そのスーパーは地下の食料品売り場に電池も置いてあり、
わざわざ上階の電気売り場まで行かなくても食料品と一緒に購入できて
とても便利です(^^)v

ですが、その日は何も必要な食料品がありませんでした。
けれど、電池だけ購入するのも・・・と思いついでに米子市指定ゴミ袋を
一緒に買っておこうと、その二つを持ちレジに並びました。

レジのお嬢さんに金額を言われ、はっと慌てました。
財布がありません!!

私は店の鍵とエコ袋だけを持ちいそいそとやって来ていました!!

「ごめんなさい!! お財布忘れて来ました。取りに帰って来ますね」
そうお嬢さんに謝り、笑いをこらえながら店まで走り、
いつも買い物の時に持参する赤い小銭入れを手に取り再びスーパーへ。

息せき切って同じレジに行き、笑いで誤魔化しながら支払おうと
財布を開けると じぇじぇじぇじぇ!!
お金が30円足りません!!!

急いでいたので中身も確認せずただいつもの財布をつかみ走った
私が軽率でした・・・

再びお嬢さんに謝らなければなりません。
「ごめんなさい・・・ゴミ袋やめて電池だけにしてもらっていいですか?」

優しいお嬢さんは言いました。「はい、いいですよ」と笑顔で・・・

でも内心はとってもお腹立ちだったかもしれません。
けれどそこは客商売です。
三度もレジを打ち直させられたのですから腹が立たないわけがない・・・
それでも笑顔でレシートと電池を差し出し「ありがとうございました」と
言ってくれました。

こんな失敗初めてです!!

嘗て、若かりし頃なら、こんな恥ずかしいことしたら
もう二度とそのスーパーには恥ずかしくて行けない!!
なーんて思ったことでしょう。
でも今はそんなこと思いません。
おばさん になったから です(笑)

またこれからもそのスーパーへ通います(^^)

ただあのレジのお嬢さんには、しっかり憶えられちゃったことでしょうね(笑)

そんなドタバタの一日のご報告でした(大笑い)


 

履歴書

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『履歴書在中』と赤い文字のスタンプが押された封書が
突然届いたのは4月の初め頃でした。

何かの間違いではないかとよくよく見たのですが、宛名の住所も名前も
ここ珈琲屋吹野に間違いありません!!

総務部人事課長宛に差し出されたその封書を恭しく開けるとやはり
中からあの『履歴書』が出てきました!!

それは紛れもなく珈琲屋吹野へ就職希望する女性から送られて来たものでした。
とても知的でしっかりと自己主張する方と察せられるお顔立ちの女性の写真が
添付されており、群馬県高崎市にお住いの海外生活も経験された方でした。

バリスタになりたい・・・とその意欲は履歴書からひしひしと感じられましたが、
私はまだ「バリスタ」などという呼び方が誕生する30年も前に珈琲の淹れ方を
学び30年以上を経て尚その古いやり方を続けている職人でありまして、
とてもこの方のなりたいと仰ることを伝授して差し上げることは出来ないので
お詫びのお返事をさせて戴きましたが、内心少し嬉しかったです。


これまで、春、夏、冬の休み前になると「アルパイ募集していませんか?!」と
学生さん達から電話がかかって来ることはよくありました。
他にも年齢制限でぱート探しが困難な知人たちが皿洗いでいいから雇って!!
などと言って来ることはしばしばでしたが、こんな風に正式な履歴書が
送られて来たのは初めてのことでした。
今はネットの時代で色々な情報を得ることが可能ですが、この方がどのようにして
吹野を知り吹野に就職したいと思われたのかとても興味深いです。

すると先日更なる若い就職希望者が現れました!!

お母さんと二人で念願の珈琲屋吹野にやって来た「タイガくん」九歳です。
お母さんはタイガくんが生まれる前からよく吹野へ来て下さっていました。
そのお母さんの口から語られる珈琲屋吹野がタイガくんにとってとても魅力的だった
ようで、ずっとここへ来たいとせがんでいたというタイガくん(^^)

やっと願い叶っていっぱい食べて飲んだタイガくんが言ったのが
「お母さん僕夏休みここで働きたい!! お皿洗いたい!!」でした

なぜ、突然彼に勤労意欲が湧いたのかわかりません!!

おうちでよくお台所のお手伝いをしますか?とお母さんに訊ねても
一度もありませんと仰る・・・
私が洗い物をする様子がそんなに愉しそうだったとも思えないのですが・・・

窓際の席から厨房までお母さんのダメ出しにも負けず食べ終えた器を
壊さないようにと両手でしっかり捧げ持ち運んでお手伝いが出来たつもり(^^)

トイレから帰って来た時はペーパーの芯を右手に掲げ
「ペーパーが無くなったから交換しておいたよ」と
立派にお手伝いが出来ました(^^)/

私は心強い助っ人にこんな条件を出しました。
おうちでしっかりお母さんのお手伝いをして、お皿洗いを練習し、
お母さんからOKが出たら吹野へ働きに来ていいよと・・・

4月は就職希望者続出の月!!! でありました

履歴書

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ピースボート

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「地球一周の船旅」
どこかでこんなポスターをご覧になったことはありませんか?!

数年前から当店にこのポスターを貼らせてくださいとの要望有り
店内と外壁に貼られるようになりました。

第79回2013年4月1日から7月12日 横浜発着103日間
中国ーシンガポールースリランカーエジプトーギリシャーイタリア
スペインーフランスースウェーデンーロシアーフィンランド
デンマークーノルウェーー北アイルランドーベネズエラーパナマ
グアテマラーアカプルコーマンサニージョ

と巡る旅が129万円だそうです・・・

参加費が割引になるボランティアスタッフも大募集!

私もピースボートを応援しています という文字の下には
登山家の田部井淳子さん、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんの
顔写真とコメントがそえられています。

いったいこれは何だろう?! と思いながら眺めていました。
地球一周の船旅・・・とても魅力的
でも料金を見ると、到底私には無理・・・
こんな旅に参加する人はいったいどんな人々なのだろうか?!

そんなことを思っていたら、な な なんと!!

先日神戸ナンバーのお車で突然いらしたお客様があろうことか
このピースボートに乗船なさったことがあるとおっしゃるのです!!
もう、びっくりなんてものじゃありません!!!

たまたま他にお客様がいらっしゃらなかったことを好いことに
私はご夫妻の横に座り込み、身を乗り出してその船旅のお話を
伺ったのでした。

おふたりの笑顔からその旅がどれほど楽しかったかが伝わってきます。
私の一番訊きたかった3ヶ月以上に及ぶ船の中の生活が退屈ではないか?
という質問には即とんでもない!!というこたえが返ってきました(^^)

船内には映画館があったり、トレーニングジムがあったり、プールもある
ということは知っていましたが、それだけでは3ヶ月は過ごせないだろう
という私の考えは浅はかでありました。

なんと乗客それぞれの得意分野のカルチャースクールを開設するんだそうな!!

例えば英語が得意な方は英会話教室を、
絵が得意な方は絵画教室を
歌がお上手な方は音楽教室を という具合に乗客が俄か教師になるというのです!!
ちなみにその奥様は「3分間で着物が着れる」着付け教室を開設されたとか(^^)

ポスターに名前があった田部井さんや鎌田先生が特別講師となる講演会も
あるのだそうです。

そして旅が終わる頃には皆家族のように親しくなり、
船を降りてからもずっとお付き合いが続くようになるのだそうです。

とても無理とはわかっているけど、行ってみたいな・・・
なんて夢を見てしまう、そんな愉しい愉しいお話を聞かせて戴きました(^^)

ご主人は今奥様のご実家、岡山県でツリーハウス製作に夢中だそうです。
これもピースボートで知り合った方のご指導あってのことだとか!!

ほんとうに楽しそうなご夫妻で、山陰を旅している途中に偶然雑誌で
「珈琲屋吹野」を見つけ、遠回りになるにも拘らず、足を延ばして
来て下さったお蔭の「出会い」でありました。

またいつかお会いできたら・・・そう願いたくなるご夫妻でした。