突然の病い

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このところ暖かい日と寒い日が交互にやって来ます。
昔は三寒四温などと言いましたが、この頃はそんな生易しい
ものではない気温差でやって来ます。

その気温差はお客様の来店数にじつにリアルに反映されます。

そんな少し暖かく、おひさまが顔を見せてくれた日
暫くお姿をお見かけしていなかったあけみさんがお出で下さいました☆

あけみさんは「土曜会」でご紹介した方です。
ずっと、亡くなった父上の友人の奥様やご自身のお友達と一緒に
お越し下さっていたのですが、ここ数ヶ月お見かけしていなくて、
何かあったのでは・・・と気になっていたところでした。

久々にご来店下さったあけみさんは、今までと違っていました。

大きなサングラスと、右手には杖が・・・
その杖に支えられながら入って来られた姿に驚きは隠せませんでした。

お互いに再会を喜び合った後、サングラスの理由を知りました。

ある日、突然、今まで見えていたものが見えなくなったら・・・
ある日、急に、今まで普通に見えていた視界が小さく狭まったら・・・
ある日、当たり前のことが、当たり前でなくなってしまったら・・・

あけみさんの眼は「網膜剥離(もうまくはくり)」になっていたそうです。

「網膜剥離」とは、眼底の網膜色素上皮が網膜視細胞層から剥がれ、
その間隙に液化した硝子体が貯留する病変です。

あけみさんは、昨年末、それまでお住まいだった神奈川のお宅を売却し、
米子へ帰って来るという大作業を決行されたのだそうです。

網膜色素上皮は、眼圧によって剥がれる事もあるそうです。
重い荷物を持ち上げたり、色々な心労もあったでしょう・・・
そのお疲れが眼に大きな負担を与えたのでしょう(xx)

手術も大変だったでしょうが、術後ずっと「うつ伏せ寝」
を強いられた事が一番苦痛だったと、笑顔で話して下さり、
お元気になられて、本当に良かったと胸を撫で下ろしました(^^)v

神奈川のお家を買って下さった30歳代のご夫婦には、
二人のお子さんがあり、そのひとりの男の子の名前が、
亡くなったお父様と同じ名前だったことや、
米子での新しい住まいが「土曜会」の御大のお宅のすぐ近くだったこと
などを何かに導かれているようだと感慨深くお話して下さいました。

そして何にも増して嬉しかったのは、幼馴染のお友達が
入院中から退院後も、ずっとお世話をして下さったということでした。

その日も付き添って一緒にいらしていて、お世話になったお礼に
美味しい珈琲をご馳走するからって連れて来てもらったんですよ~♪
と微笑むあけみさんの隣には優しそうな笑顔のお友達が
見守るように寄り添っていらっしゃいました。

突然の病いは良くない事ではありましたが、
こんな風に、身の回りのお世話をして下さるお友達がいらっしゃる
ということが素晴らしい事だと思いました(^^)

それから「今年も紫陽花寄席はありますか~?!」と訊かれました。
「今回のことで、いろんな人にお世話になったので、そのお礼に
紫陽花寄席にご招待したいと思ってるんですよ~(^^)
なので、チケット4枚予約しておきますから宜しくお願いしますね~☆」と
早々とご予約を頂戴しました~(^^)

そろそろ今年の計画も始めなければなりませんね(^^)v

庭の木蓮の蕾が、冬の間大切に包み守ってくれていた殻を破り
今にも白い花びらを開げようと待ち構えています
春が近いと感じているのは、人間だけではなさそうです・・・