「春隣」

  • 投稿日:
  • by

一年でもっとも寒い時期「大寒」に入りました。
年間の最低気温が記録されることがよくある一方で
太陽の光が着実に強まっていることも感じられ、
今日も日中外出したのですが、雪の止み間に
きれいな青空が見えると、車の窓越しの陽射しが
熱く感じられことに驚きました。

「日本の季節」という本の「大寒」の頁を開くと、
「凍雨」と「春隣」という初めての言葉が目に止まりました。

「凍雨」(とうう)とは・・・・
  凍りつくような冷たい雨。または雨が空中で
  冷やされ透明な氷の粒となって降る珍しい現象の事。
  上空の温度が0℃以上、地下近くが0℃以下でないと
  発生しない。地表に落ちるとパラパラと音がしてはね返る。
という現象なのだそうですが、霰(アラレ)や雹(ヒョウ)とは
また違う現象なのでしょうか?! そして
「春隣」(はるどなり)とは・・・・
  暦ではまだ寒中でも寒さが緩む日もあり、樹木に新芽を
  見つけたり太陽の熱を微かに感じたり、冬だからこそ
  春の気配に敏感になる。  
  春がもうすぐそこまで来ているという春待ち言葉のひとつ
なのだそうです。

毎年この季節に春を待ちわびる気持ちが芽生えるのですが、
本当にそんな気持ちを表現する言葉があることを知り嬉しくなり
またまた日本の美しい言葉に感動してしまいました。 
そして偶然今日感じた陽射しの熱さが「春隣」なのだと知りました。

それからまた、あの熱く感じた陽射しが雲に閉ざされると
はらはらと雪が舞い始めました。
暫くこの寒気団は日本列島に留まるとの天気予想です。
昨夜は道路が凍結しており、ギザギザ底の靴だったにも拘らず
ツルっと滑って転びそうになりました。
どうぞみなさんもお気を付け下さいませ(^^)

このところ雪の為バス通勤をさせて戴いているのですが、
普段運転している時には見ることの出来ない山々や樹木の
雪化粧した冬景色を愛でることがとても愉しみになっています。
15分くらいは平気で遅れてくるバスを、屋根も無いバス停で
震えながら待つ身は寒く辛いものですが、この雪景が帳消しに
してくれています(^^)v
まったく、絵にも描けない美しさとはこのことかと・・・

さて、もう一つの愉しみ・・・
湯たんぽで温か~くなったお布団に潜り込むとしますか~♪☆♪