懐かしい思い出

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「久し振りに来ました~!!」と満面の笑みで入っていらしたお客様☆
ジャージにウエストポーチとサンバイザーの出で立ちのその方は、
十数年振りになると思われる「一夫さん」でした!!

一夫さんは「数子ちゃん」のご主人です☆
数子ちゃんは、まだ私が幼い頃(今でも幼いか?!)我が家の裏に住んでいらした
優しい姉妹のお姉さんでした☆
妹さんは慶子ちゃんと言いました。
慶子ちゃんは、まだ幼い私を、よく自転車の後ろに乗せ、
あちこちに連れて行ってくれたそうですが、慶子ちゃんのお母さんは、
私に怪我でもさせては大変!と、いつもハラハラしていらした(笑い)と
母がよく話して聞かせてくれていました。
私はそれを憶えていない事がとても残念でなりません!
自転車の後ろに乗せられ、自分では出かけて行けない「遠く」へ
連れてってくれる「お姉ちゃん」は、きっとその当時の私にとって
夢の国へ運んでくれる「魔法使いのような大好きなお姉ちゃん」
だったと思うのです☆♪☆
そんな素敵な冒険を憶えていないなんて、本当にガッカリ!です(笑い)

という訳で、一夫さんは、私が子供の頃とってもお世話になった姉妹の
ご主人になるわけです!

私が9歳の頃、一夫さんと数子ちゃんは縁あってご結婚☆☆☆
さすがに9歳の記憶はしっかり(?)していて、お二人が結婚式を終え、
新婚旅行に出かけられるのを、玄関先でお見送りした時の幸せそうな
お二人の輝く笑顔は、よ~く憶えています☆
(因みにお式は勝田神社だったそうです)

先日、無性に懐かしい人に会いたくなった数子ちゃんが、
我が家に電話を下さり、電話を受けた私に「数子ですけど~」と
名前を告げられた時、十数年ぶりに聞く声なのにすぐに幼い頃の
思い出の中の数子ちゃんの声だとわかりました(笑い)
そして、何のためらいも無く「数子ちゃん~☆」と私が言ったことを
数子ちゃんが、とても喜んでいらした、と、一夫さんが
嬉しそうに教えて下さいました。

だって、お二人が幾つになられても、おばあちゃんになられたとしても、
私にとっては、いつまでも「数子ちゃんと慶子ちゃん」なのですから!☆!

そんな他愛の無い話を、ずっとニコニコ笑顔の一夫さんと話していると、
とても、元警察にお勤めの方とは思えなくなります。

今は、定年退職なさり、ウォーキングが日課だと仰り、今日の出で立ち!!
ウエストポーチの横には小さな赤いポーチが添えてあり、
「ここには、いつでも飴が入ってるの♪☆」と目を細め、
水分補給の為のボトルもしっかり携えていらして、「完璧!」です☆

時々家族で「カラオケ」に行くのも楽しみの一つだと言いながら、
「でも僕が唄うと、娘たちは耳を塞ぐんですよ~(笑い)」と
両手の人差し指を、耳に差し込む仕草をして!!
そんなお話からも、暖かい家族の風景が見え隠れしました。

一夫さんも私も動物好きだという話から、
「実は僕、本当は動物園の飼育係になりたかったんです~☆☆
なんて言葉が飛び出し、優しい人柄の一夫さんには、
警察よりも、動物と触れ合っていらっしゃる姿の方が
ピッタリかもしれない・・・なんて思えました。

「この次は、お母さん(数子ちゃん)も一緒に来ますね~♪」と
軽い足取りで、振り返り、手を振り、お帰りになるのを見送りました。

今は、東伯の由良にお住まいです。
遠いところを有難うございました。
また、数子ちゃんと一緒に来て下さる日を、愉しみにお待ちしています。
ここにも、古い、懐かしい、縁の糸がありました・・・