下見

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それは土曜の午後2時20分のこと・・・

一人の女性がとても嬉しそうに扉を開き登場されると
「2時半にお友達とここで待ち合わせをしているので
 少し待たせて戴いていいですか?!」とにこやかに・・・

「どうぞ どうぞ」とお返事すると彼女は
ウキウキと愉しそうに席を選び腰かけると
「棚のコーヒーカップを見せて戴いてもいいですか?!」
と仰り、棚に近づきご覧になっていました。

しかし、待ち合わせ時間を過ぎてもお友達はみえません。

落ち着かない彼女は外に出で彼女が来るであろう方向を
見つめ立ち尽くし、また時計を見たりとソワソワ・・・

そして携帯を手にその待ち人に「メール」

そして暫くすると「返信」が来て・・・
彼女は笑ながら私に歩み寄り

「私約束の日を間違えているみたいです」と大笑い!!

メールの返信は
「あら!!下見に行ってるの?!  じゃあ明日楽しみにしてます」

約束の日は明日だったみたいです・・・と彼女はお腹を抱えて笑うと
折角ですから珈琲一杯戴いて今日は帰ります(笑) と

珈琲を飲み終えると
「また明日、この時間に来ますので、宜しくお願いします(笑)」と
間違えたことをそれほど悔やむ様子もなく、むしろまた明日も
来れることを喜んでいらっしゃるようにお帰りになりました。

そして翌日、約束通り彼女はお友達と一緒におみえになりました。

そして歓談しながら昨日の事をお友達にカミングアウト・・・
「実は昨日、下見じゃなくて日にちを間違えて来ちゃったの!!(笑)」と・・・

するとお友達も「やっぱり?!」と・・・
メールの返信をした後、時間が約束の時間なのに気づき、
もしかしたら・・・と思っていたと・・・

彼女曰く「あんまり愉しみに思い過ぎてフライングした」と

それはお友達に会うことも勿論ですが、「吹野デブュー」が
とてもとても愉しみだったように感じられ、
吹野店主はとても嬉しかったのであります(^^)/

昨日、帰宅した彼女にご主人がひと言「早かったね!!」と
「うん、約束の日は明日だったみたいで、ひとりで飲んできたから」と
正直に話されたとのこと。

なので「約束の日」はゆっくりと語らい吹野を満喫して戴けたようでした。

お二人の「緩いキャラ」がとても和める愉しい出来事でありました(笑)