初春

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今年は穏やかに新年が明けました。
雪かきに追われる事無く、初詣にも安心して
出かけられるという当たり前のことが
とても嬉しく感じられるのは、昨年の豪雪の
経験がまだ生々しく残っているからでしょう。

雪には色々な呼び名があります。
消えそうなほど細やかな雪は「細雪(ささめゆき)」
粉のようにさらさらした雪が「粉雪」
「牡丹雪」はぼたんの花のように大きな雪片
となって降る雪のこと。
他にも雨混じりに降る「みぞれ」
直径が2~5ミリの氷の塊が「あられ」
それよりも大きい氷の塊を「ひょう」と呼びます。

こんなふうに同じ「雪」というものに
こんなに名前をつけているのも日本だけ
ではないでしょうか?!
そして私が一番好きな呼び方が「風花(かざはな)」

よく晴れた日に花びらのように舞い散る雪を言うのですが、
山に積もった雪が気流に乗って風下側に落ちて起こる
寒さが厳しく強風が吹いている時にしか見られないものです。

「かざはな」というその言葉の響きがなんとも風情があり、
日本人にしかわからない感性ではないかと思います。

「銀世界」などという表現の仕方もあります。
寒いのは苦手な私でもこういう光景なら美しいと思い
雪が嫌な存在ではなく寧ろ好意的になるから不思議です。

新年2日から営業を始めます。
どうぞ本年も珈琲屋吹野を宜しくお願い申し上げます