「桜守」

  • 投稿日:
  • by

今年も、桜は咲きました。
甚大な震災に傷ついた日本を
美しい桜色に染めてくれました。

毎年、春を運んでくる桜の花・・・
毎年、それを愉しみに冬を過ごします。
今年の桜ほど、いとおしいと思ったことはありません。

このところ毎年、京都の桜を愛でてきました。
でも今年は山陰の桜に和みました。

初めて連れて行ってもらった、そこは大根島。
島根県の中海の真ん中にある小さな島・・・
そこは「牡丹」で有名な島で、
五月には多くの観光客が訪れる島です。
そこに、こんなに美しい桜の公園があるとは知りませんでした。

大塚山という小高い丘に、美しく枝を広げた桜の木があり、
グランドゴルフに興ずるお年寄りや、
たこ焼きの屋台も出ており、知る人ぞ知る穴場のようでした。

そして、今年もまた、家族がみな元気で、
この桜の元、笑顔で写真に納まる事ができたことを、
本当に幸せだと心から思いました(^^)

その桜ですが、私は毎年咲く事を当たり前のことと
思っていたのですが、実はその木を守る為に
陰ながら尽力されている方々お蔭なのだと知りました。

奈良の吉野山は、約三万本の桜が咲く名所です。
この桜も幾度かの災害に見舞われているそうです。
1998年の台風では、広範囲にわたる倒木の被害が出たそうです。

その当時、農業をしていた64歳だった紺谷与三一さんと、
一杉甲子彦さんの二人で50万平方メートルの山の桜を、
朝7時から夕暮れまで、ほぼ毎日、下草刈り、枯れ木の処理、
肥料やりと、急な斜面に立つ木にははしごをかけて登り、
幹の苔を落したり、下部を竹筒で囲んで鹿に木肌を
食べられないようにしたりして下さっているそうです。

「放っておいても桜は永遠に咲く」と思っていました。
でも実は、陰でこうして支えてくださる人がいらっしゃるお蔭で、
毎年美しい桜を愛でる事が出来ると知りました。

開花の春、刹那の満開の日が、一年の苦労を洗い流してくれる
と、紺谷さんは仰っています。

桜前線は北上し、東北にも美しい花を咲かせています(^^)

昨日福島でお花見をしていらっゃる風景が映し出されていました。
「久し振りに明るい気持ちになれました。」
「久し振りにお酒も飲んで、桜に酔いました」(^^)と・・・

今はただ、呆然と眺めるしかない地にも、桜は咲きます。

桜はしあわせを運んでくる花です~♪

珈琲屋吹野の季節限定は「桜のチーズケーキ」から
「苺のチーズケーキ」になりました(^^)v