こどもの視力について

  近視・遠視・乱視のはなし

遠視は、軽い場合には、視力が良くても眼が疲れるので飽きっぽく集中力がなくなります。

少し遠視が強くなると近くを見るときはもちろん遠くを見るときも視力が悪く、健全な視力発達を妨げ弱視や内斜視を引き起こすこともあります。

近視は、軽ければ遠くが見にくいだけですが、強くなると近くも見にくくなります。そのため、目を細めてテレビを見たり、テレビに近づいて見たりします。本を読むときも顔を本に近づけて見たりします。遠くが見えにくいため行動が緩慢になりがちです。

乱視は、軽い場合は眼が疲れ、字を誤って読んだりし、強くなると視力が悪くなります。

また、集中力がなくなります。

斜視は、 距離感、スピード感が弱くなるため、転びやすかったり、ボール遊びが苦手になります。


こどもの場合、視力不足のために、黒板が見えず先生の話までも理解できなくなって勉強嫌いになってしまう。

低学年の屈折異常があるのに眼鏡をかけないでいることは、とても恐いことです。

眼鏡をかけさえすれば、お友達と同じ条件で勉強ができるわけですから中学校卒業までは眼鏡のご使用をお奨めします。

学習の90%は、目から吸収すると言われていますが、眼鏡をかけなければ大きなハンディキャップになりかねませんね。

小児は、屈折異常があっても、自分からは訴えないので注意が必要です。

少なくとも一年に一度は、眼科検診をお奨めします。

近視になると、からだの成長する時期には進行してしまいます。

からだの成長を止めることが出来ないのと同じように、近視の進行を防止することは難しいです。近視が進行してもそのために失明することはなく、そのときに合った眼鏡をかければ 同じように見えるので心配することはありませんが、進行を少なくするために生活習慣を考え直す必要があると思います。

お母さんへ

幼児の視力異常は、お母さんが最初に気づかれますね。bcpc_kids.jpg

気になった時に試してください。

テレビ・絵本・ゲームなどに、熱中しているお子さんの後ろから、気づかれないようにそっと、片目を小さめの本などで邪魔をしてみてください。(お顔に当たらないように気をつけてください)

視力に異常があると、とっさに本を避けられます。

反応が穏やかなら、覆わなかった方の視力は大丈夫です。後日、反対の目で同じことを試してください。


屈折異常の種類

調節を休ませたときに、外から眼に入ってくる平行な光線(遠方からの光線)が、

① 網膜より前方にピントが合うものを近視と呼んでいます。

② 網膜にピントが合うものを正視と呼びます。

③ 網膜より後方にピントが合うものを遠視と呼びます。

④ どこにもピントが合わないものを乱視と呼んでいます。

近視・正視・遠視の焦点図
乱視の焦点図

矯正の考え方

私たちのまわりを見ると、背の高い人も低い人もいます。それと同じように、眼球にもいろいろの大きさがあるはずです。

たとえば、眼球の大きさを身長にかえて、2010年の8歳の女の子の平均身長127.4cmを正視にたとえてみると、それより低い女の子が遠視に、高い女の子が近視に相当するわけです。

あの子は110cmで背が低いから、あの子は140cmで背が高いからといって病的ではないのです。

遠視・近視も同じことで、極端な場合をのぞけば病的ではないと言えます。

背の低い子は、高い踏み台に上がればいいし、背の高い子は少し低いところに立てば良いのです。これがメガネ矯正の考え方です。

背の低い遠視の子には凸レンズ、背の高い子には凹レンズで正視に近づけているのです。

乱視は、背が高くて痩せている人とか、背が低くて太っている人に相当するのかも知れませんね。並外れて強くない限り病的とは言えません。

近視・遠視・正視例え図 めがね矯正例え図

【 めがねをかけないとき 】

【 めがねをかけたとき 】

   近視を、出来るだけ進行させないために


生活習慣を変えましょう。

・影にならない所でお勉強や読書をしましょう。

・寝転ばないでテレビや本を見ましょう。

・甘いお菓子を少し控えましょう。

・屋外でボール遊びをしよう。

・PCゲームの時間を、今までの半分にしよう。

   弱視について

弱視とは、視力が弱いことをいいます。

どんなに眼鏡やコンタクトレンズで矯正しても良い視力がでないものです。

近視で眼鏡をかけないときが0.2でも眼鏡をかけさえすれば1.0見える場合は弱視とはいいません。

弱視には、大きく分けて二つの種類があります。

一つは、重い眼の病気があって、医学的治療をいくらほどこしても、視力の向上する見込みがない場合。(社会的弱視)

もう一つは、眼に視力を悪くする病気が特にないにもかかわらず、視力が弱いもので、視力の発育の不足からおこる視力低下の場合。(医学的弱視)

子供は、心身ともに未成熟です。視力も未成熟です。

たとえば、生後1ヶ月の赤ちゃんの視力は、手を目の前でふるのがやっと分かる程度しかありません。

赤ちゃんの視力も、毎日毎日正しく熱心に使われることによって、少しずつ発育をして一歳では、0.2~0.25くらいになり、満4歳~5歳ではほとんどのこどもの視力は1.0となります。

しかし、この視力発育の大切な時期に、眼の発育を損なうものがあると、発育不良となって、眼鏡で矯正しても視力が弱く、医学的弱視になります。

3歳検診時に見つけることができれば、眼鏡を使用することで発育促進をすることができます。

6歳以上では、健康な視力を取り戻すには大変な努力が必要とされています。

平成18年4月1日より、小児の弱視斜視及び先天性白内障術後の屈折矯正の治療用として用いる眼鏡及びコンタクトレンズについて、各保険者より療養費の支給が認められることになりました。

幼児のメガネは、着けているだけで健康な成長のお手伝いをしてくれます。

お子様がメガネ嫌いにならないように、ご家族でメガネ姿を受け入れてあげることが大切です。



  近視に比べ、遠視が弱視になりやすいのは
近視の焦点図

上図のように、近視は、遠くからの光線は網膜に焦点を結ばず遠景はボケて見えますが、近くからの光線は網膜に焦点を結ぶため近くのものはハッキリと見えます。

そのため比較的、近視は眼の発育を損なう原因になりにくいのです。

遠視の焦点図

上図のように、遠視は、遠くからの光線も近くからの光線も網膜に焦点を結んでいません。

小児は、体が小さいので眼の奥行きも短くほとんどの子供さんが遠視です。成長の過程で正視に近づいていくのですが、少し遠視が強いと、遠くにも近くにもピントが合わないために

眼の発育を損なう原因になりやすいのです。

      眼筋の働きと斜位
無調節図

上図は、ボケッと遠くを見ているときの状態です。

健康な眼では、眼球を上下左右に動かすための筋肉も眼の中にあるピント合せのために働く毛様筋も緊張しない自然な状態にあります。

近方視どきの調節図

近くのものを見ようとしたとき上図のように、眼筋①が縮み対象物に眼球を向けます。

毛様筋②が縮み水晶体が膨らみピント合わせをします。よりくっきり見るために瞳孔が縮みます。

この一連の動作を、遠くを見るとき、近くを見るときに、繰り返しています。

遠視があると水晶体を沢山膨らませなければピントが合いません。

毛様筋はより多く緊張し、それにつられて①の眼筋も沢山働いてしまいます。

一段と、寄り眼になってしまうのです。その結果、内斜視を引き起こしてしまいます。

近視の場合その逆で、もともと近くにピントがあっているため、水晶体を膨らませようとする毛様筋の働きが少なくなります。

したがって、①の眼筋の働きも少なく、寄り眼量も少なくなります。そのため外斜視を引き起こす可能性を秘めています。

正しい眼鏡をかけることによって、正視と同じようにバランスの取 れた眼の働きを維持することが出来ます。

注意

近視では、眼鏡をかければすぐ視力は良くなりますが、ある程度以上強い遠視や乱視では、眼鏡をかけても視力があまり変わらないことがあります。その場合には、正しい眼鏡をかけているうちに視力が良くなるものです。

眼鏡をかけない視力の方が眼鏡をかけた視力より、良いこともありますが、必ずしも眼鏡が悪いのではないので、学校や家庭で勝手に判断しないで、眼科医の指示に従ってください。



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